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これからe-Gov電子申請システムを使いこなしていくには、まず設定をする必要があります。ここでは、e-Govの設定方法について解説していきましょう。
e-Gov電子申請システムは、インターネットにつながる環境だけでなく、対応しているOSやブラウザなどがインストールされているパソコンじゃないと使えません。
具体的には、以下の環境が求められます。
MACには対応していないから注意してね!
e-Govで電子申請する際には、電子証明書が必要です。電子証明書は、法務省の「電子認証登記所(商業登記認証局)」をはじめ、「日本電子認証株式会社」「株式会社帝国データバンク」など指定された機関(認証局)より交付されます。
電子証明書の受け取りには、「ICカード方式」と「ファイル形式(フロッピーディスクなど)」の2種類があるよ。
どっちがいいとかって、あるの?
セキュリティの点から、政府はICカードのほうを推奨しているよ。ここでは、両方の申請方法を紹介するね。
まず、申請者の住民票と印鑑証明書、代表者の印鑑証明書や商業登記簿謄本など、電子証明書の取得に必要な書類をそろえます。
次に、指定機関(認証局)のホームページで利用申込書をダウンロードし、必要事項を記入して郵送します。審査が通れば、通常1~2週間で電子証明書が交付されます。
なお、発行手数料がかかります(手数料は証明期間に応じて異なります。詳しくは認証局で確認しましょう)。
ICカードで各種申請をする場合には、「ICカードリーダ」が必要だよ。
「ICカードリーダ」は、どこで買えるの?
家電量販店でも売っているけど、認証局でも扱っているところがあるから確認してみよう!
まず、法務省のホームページ内にある「商業登記電子認証ソフトのダウンロード」ページで、専用ソフトをインストールします。
このなかにある「鍵ペアファイル及び証明書発行申請ファイルの作成」をクリックすると、申請フォームが画面に表示されるので、必要事項を記入して進みます。
ここで発行されるファイルを、USBメモリなどに保存。これと、申請書、印鑑カードを認定局に郵送します。
申請が通ったら、「電子証明書取得」ボタンをクリックして手続き完了です。
なんとなく面倒そうだね。
さらにその後、電子署名用証明書をインポートする必要もあるんだ。こうした点からも、ICカード方式がオススメだよ。
e-Gov電子申請システムは、ブラウザを使って申請や届出を行います。
その際、ポップアップブロックの設定が有効になっていると、表示画面が切り替わらないなどの不具合が生じますので、ポップアップブロック機能を解除してから使いましょう。
ブラウザによって解除方法が異なるよ。代表的なブラウザで説明するね。
Internet Explorerを利用する場合のみ必要な設定です(chromeやFirefoxを利用されている方は、【STEP5】へお進みください)。
登録手順は以下の通りです。
登録をしないと、電子申請の際に警告メッセージが表示されたり、動作に不具合が生じる場合があるから、必ずチェックしてね。
ここまで来たら、もうひと踏ん張り。いよいよ、「e-Gov電子申請アプリケーション」をインストールします。手順は以下の通りです。
「Microsoft .NET Framework (4.7.1以上)」がインストールされていないパソコンだと、e-Gov電子申請アプリケーションが使えません。Microsoft .NET Frameworkをインストールしてから進んでね。
インストール自体は簡単だけど、アプリのインストール承認が必要な会社だと、誰のパソコンに、何台インストールするのかといった事前調整が大変かも。そのあたりも、しっかり確認しておこう。
E-Govを利用するにあたっては、政府公式サイト「e-Govポータル」のログイン画面から「e-Govアカウント登録ページへ」を選択し、e-Govアカウントの仮登録を済ませる必要があります。
e-Govアカウントの仮登録には、有効なメールアドレスが必要です。既存のe-Govアカウントに紐づけているメールアドレスを使って別のアカウントを新規作成しようとすると、「既に他のe-Govアカウントで使用されているため登録することができません」という通知が届きます。必ず未使用のメールアドレスをご準備ください。
また、e-Govアカウント仮登録時に「システムエラー」が発生する、という声も多く寄せられています。 このシステムエラーは、ブラウザ上で複数のタブを使って仮登録をすると発生します。 E-Govでは、新規アカウントの仮登録を行う際に、仮登録画面が別タブに自動的に表示されます。そのため、ブラウザで別タブに同様の画面を表示したまま登録作業を行うと、システムエラーが発生するようになっています。
煩雑なエラーを避けるために、e-Govアカウント仮登録時には1つのタブで操作を実行しましょう。
また、e-Govアカウントの新規作成には、経済産業省が提供しているGビズIDアカウントや、Microsoftアカウントを利用して登録することも可能です。登録方法の詳細に関しては、それぞれのサービス提供元に問い合わせの上ご確認ください。
一度登録したe-Govアカウントは、パスワードやメールアドレスなどの登録情報を変更できます。
特に変更する機会が多いのが、パスワードではないでしょうか。「e-govにログインしたいけどパスワードを忘れてしまった」などの場合は、e-Govポータルのログイン画面にある「パスワードを忘れた方」をクリックしてパスワードを再設定できます。
パスワード再設定時にはメールアドレスの入力を要求されます。この時「無効なメールアドレスです」というメッセージが表示される場合は、何らかの理由によってアカウントがロックされている可能性が高いため、公式サイトの問い合わせフォームからロック解除を依頼する必要があります。
パスワードを忘れていない場合は、e-Govポータルログイン後にページ右上に表示されるご自身のアカウント名をクリックして、「利用者情報変更・削除」を選択すると、パスワードやメールアドレスの変更が可能です。
なお、GビズIDアカウントもしくはMicrosoftアカウントを利用して作成したe-Govアカウントの場合は、メールアドレスやパスワードの設定変更に関しては各サービス提供元に問い合わせの上ご確認ください。
E-Govアカウント作成時に登録したメールアカウントには、メール通知を設定することもできます。
メール通知の内容としては、アカウント作成時に設定する「関心のある手続分野分類」の情報に基づいて、各手続を所管する行政機関からその手続分野に関する情報が発信され、メッセージ一覧に表示されます。
新規作成したアカウントの初期状態では、メール通知は「受信しない」と設定されているため、通知を希望する場合は設定変更が必要です。e-Govログイン後にページ右上のアカウント名をクリックの上、「利用者設定」に進み、「関心のある手続分野分類」を選択し、「日次サマリー」や「手数料等納付のご連絡」など受け取りたい内容を「受信する」に設定することで、メール通知を受信できます。
ちなみに、「取得期限が近づいている公文書のお知らせ」と「補正期限が近づいている申請案件のお知らせ」に関しては、e-Gov運営側から必ずメール通知が届くようになっており、受信しないように設定することはできません。どちらも非常に重要な通知であるため、必ず内容を確認することをおすすめします。
E-Govの申請者に関する情報欄の入力項目は、個人か法人かによって異なります。
法人、個人ともに、氏名(法人・団体の名称)、フリガナ、住所、電話番号、Eメールアドレスの5点を申請者情報として設定します。
法人の場合は上記項目に加えて、法人番号、代表者の指名とフリガナを入力する必要があります。
E-Govポータルログイン後に右上に表示される「基本情報管理」のタブをクリックすると、「申請者情報管理」と「連絡先情報管理」の2つが表示されるので、そのうち「申請者情報管理」を選択すると上記項目を入力・設定できます。
一度登録した申請者情報は、後から編集することも可能です。また、手続きによっては複数の申請者情報を連名で申請することもあるため、e-Govポータルではあらかじめ複数の申請者情報を登録しておくことができます。
ちょっと大変な作業ですが、e-Gov電子申請アプリケーションをインストールすれば、利用環境はバッチリ。不明点があれば、社内の情報システム部門などに相談しながら進めるか、e-Govの問い合せ窓口でも相談を受け付けています。
また、e-Govは外部API連携の労務管理システムを使うと、より省力化が期待できます。こうしたシステムを提供している会社に相談しながら、e-Govを上手に活用していきましょう。
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